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人は犬から何を学ぶのか

人は犬から何を学ぶのか

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幸福をもたらす最愛の友を知るということ
犬は人と仲良くしたい意志を持った動物である。人に限らず、他種動物、ロボットであったとしても、相手と仲良くしようとする特性を持っている。すなわち「相手との関係に平和をもたらす能力に長けている動物」であると言える。

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幸福をもたらす最愛の友を知るということ
犬は人と仲良くしたい意志を持った動物である。人に限らず、他種動物、ロボットであったとしても、相手と仲良くしようとする特性を持っている。すなわち「相手との関係に平和をもたらす能力に長けている動物」であると言える。

●この本の概要
「いま動物はどのように感じ、何を思っているのだろう?」
動物を飼っていて、誰でも思う疑問である。
それを明らかにしようとするのが「動物行動学」だ。学が付くので何やら難しそうに感じるが、動物を飼っている飼い主なら誰でも思う素朴な疑問が、動物行動学の最大の研究のテーマである。だから、犬や猫を飼っていれば、誰もが動物行動学を実践していると言っていい。著者は動物行動学、特に犬の研究の第一人者であり、犬の心を最も強烈に知りたいと思っている一人である。本書は、動物行動学の面白さや難しさを解説しながら、最新の研究成果を基に「犬の心」に迫るとともに、理想的な犬との接し方のヒントも紹介する。

■著者プロフィール
増田宏司(ますだ・こうじ)
1974年愛媛県生まれ。獣医師・博士(獣医学)。東京農業大学農学部動物科学科教授(動物行動学研究室)。公益社団法人アニマル・ドネーション理事。専門は動物行動学、行動治療学。2004年に東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学博士課程修了。同大学研究員を経て、2006年より東京農業大学講師。2012年准教授、2015年より現職。
趣味は観察、特技は分析。著書、講演会・メディア出演、企業団体との商品開発など多数。犬が人間をはじめとした多くの他種動物と垣根なく仲良くなれることに深く感動し、その理由を科学で解き明かし、世界平和に役立てることを人生の目的にしている。
■SPEC■
・著者:増田宏司(ますだ・こうじ)
・ページ数:280ページ
目次

第1章 動物行動学の世界
1-1 動物行動学の魅力──動物に興味があるあなたへ
1-2 動物行動学とは?
1-2-1 日本に動物行動学のイメージ
1-2-2 動物行動学の偉大な先人たち
1-2-3 動物行動学の重要な考え方
1-3 現代の動物行動学のトレンド
1-4 飼い主の実感を追いかけ続ける学問
コラム 犬と猫の違いに悩む未熟者の研究者

第2章 動物行動学のエッセンシャルズ
2-1 動物の行動と家畜化
2-2 行動の個体発生
2-2-1 早成性と晩成性
2-2-2 産子数と生存率
2-2-3 食性
2-2-4 犬の発達と行動学的変化
2-3 維持行動
2-3-1 摂食(摂取)行動
2-3-2 水の飲み方の小さな違いと結果の大きな違い
2-3-3 排泄行動
2-3-4 飼育犬猫のトイレのしつけ
2-3-5 身づくろい行動
2-3-6 休息行動
2-3-7 護身行動
2-3-8 探査行動
2-4 生殖行動
2-4-1 生殖行動とは

2-4-2 性行動とその種差──発情周期と妊娠期間
2-4-3 繁殖の季節性と配偶システム
2-4-4 母子間の絆と育子行動
2-4-5 人間の関与による生殖行動への影響
2-5 社会行動とコミュニケーション
2-5-1 共に生きることの意味
2-5-2 群れの形
2-5-3 社会性の明瞭・不明瞭
2-5-4 敵対的行動(攻撃行動など)と親和的行動
2-5-5 コミュニケーションとその分類
2-5-6 視覚・聴覚・嗅覚を用いたコミュニケーション
コラム 短期間でも劇的に行動は変化するか? その効果は永続的なのか?

第3章 学習理論と動物制御
3-1 馴れる・覚える・定着する・消し去る
3-1-1 馴れる(氾濫法/系統的脱感作)
3-1-2 覚える(古典的条件付け/オペラント条件付け)
3-1-3 定着する(条件付けのスケジュール)・消し去る
3-2 犬のしつけとその最新動向
3-2-1 まったくメリットがない暴力的トレーニング
3-2-2 「良い結果」とはなにか?
3-2-3 オーバーオール博士の示唆
3-2-4 飼い主が受けるべき「科学的トレーニング」とは
3-2-5 大きな第一歩だったオーバーオール博士の論説
3-3 問題行動の分類と種類
3-3-1 そもそも「問題行動」とはなんなのか
3-3-2 問題行動の種類
3-3-3 攻撃に関するもの
3-3-4 不安に関するもの
3-3-5 その他の問題行動

3-4 問題行動治療の基本と対処法
3-4-1 カウンセリング
3-4-2 治療方針を決める際に気を付けたいこと
コラム 私のカウンセリングの邪魔をしていたもの
コラム 逆のことを同時に教えよう(犬の喜びを倍増させる秘訣)

第4章 犬の話──柔軟かつ開放的な仲間意識のすばらしき動物
4-1 犬はなぜ人間の最良のパートナーなのか──犬から何を学ぶか
4-2 犬はどんな動物なのか──歴史、体の特徴、行動
4-3 犬はなぜ人間と仲良くなれるのか
4-3-1 犬は人をどれぐらい理解できるのか
4-3-2 犬は人とどれぐらい仲良くできるのか──新しい関係の構築
4-3-3 犬にとって人はどのくらい大切なのか
4-3-4 犬にとっての当たり前の存在とは
4-4 犬と飼い主が育み続けてきたその関係こそが、SDGs達成のヒントとなる
4-4-1 犬種によって違いはあるのか
4-4-2 犬が授かった素晴らしい贈り物
4-4-3 持続可能な社会を作るための犬がくれた大きなヒント
コラム 日常生活で気を付けておきたい犬との付き合い方3選

第5章 未熟な研究者が思う、よろずのこと
5-1 これから学ぼうとする人へ──大学教員の立場から
5-1-1 大学に入学するということ
5-1-2 大学で何を学ぶのか?
5-1-3 様変わりしている現在の大学
5-1-4 大学で学ぶということは
5-2 研究行為の6段階と、仲間の存在意義
5-2-1 研究室
5-2-2 研究には仲間が不可欠だ
5-3 本章で伝えたかったこと

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